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イギリス政府が電子タバコは紙たばこと比較して95%ほど安全だと発表【翻訳】

安全性や受動喫煙や禁煙について

2020年07月15日

電子タバコのコストパフォーマンス

イングランド公衆衛生サービス(PHE)は、喫煙者が吸い込んだ化学物質やタール(ガンの原因)の量を、電子タバコを使用した場合や禁煙者と比較して視覚的に示す実験を行い、電子タバコは喫煙より少なくとも95%有害ではないという研究結果がイギリス政府によって発表されました。その研究結果について書かれた英文記事の翻訳をご紹介させていただきます。

出典: https://www.independent.co.uk/news/health/vaping-quit-smoking-cigarettes-health-nhs-lung-damage-cancer-tobacco-a8701506.html

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イギリス政府が電子タバコは紙たばこと比較して95%ほど安全だと発表

電子タバコの安全性

イギリス政府は喫煙者へ向けて、紙たばこから電子タバコへの切り替えが喫煙による健康被害が著しく減少することを周知させるためキャンペーンを開始した。

またイングランド公衆衛生サービス(PHE)は、表題の内容は喫煙者の半分以下しかこの事実を認識していないと述べた。

Vapingの安全性についての "誤った恐怖 "に対抗するため PHEは新しい動画を作成し、有害化学物質やタールがタバコを吸わない場合や電子タバコを使用しない場合と比較してどのようになるかを示している。

保健省は、喫煙によって引き起こされる壊滅的な害を示すため、実験した映像をアップし、電子タバコに切り替える手順や、禁煙するための方法や援助を紹介している。

この動画は、毎日の喫煙習慣が及ぼすダメージを実証することによって、この1月から禁煙しようと試みる喫煙者を奨励するPHEの健康被害キャンペーンの一環としてオンラインで公開されている。

研究では、喫煙者の44%が電子タバコは喫煙と同じように有害であると誤って認識しており、また、電子タバコが紙たばこよりはるかに低リスクだということを知らない人が多いと判明した。

2022年1月には少なくとも50万人の喫煙者が禁煙を試みると予想されており、PHEは禁煙を試みる人たちに、禁煙成功の道しるべとして、パーソナル・クィット・プランを利用するよう奨励している。

動画内では、専門家であるライオン・シャハブ博士とローズマリー・レナード博士が、平均的な喫煙者が1ヶ月間に吸い込んだ化学物質やタール(ガンの原因)の量を、電子タバコを使用した場合や禁煙者と比較して視覚的に示す実験を行っている。

実験では、タバコの煙、電子タバコの煙、通常の空気を肺に吸い込んだときの状況を可視化するため、瓶に綿を入れたものをそれぞれの肺に見立て、その効果を表現している。

各瓶を通して継続的かつ均等に空気を吸引させるため、それぞれの瓶をダイアフラムポンプ(膜型ポンプ)に取り付け、1つ目は紙タバコの煙を通し、2つ目は電子タバコの煙を、そして、最後の瓶には空気だけを通すようセットされている。

実験が終わる頃には、紙タバコの瓶の内部も中の綿も茶色く変色し、空気ポンプに通じるチューブにはタールが濃く付着していた。

電子たばこの有害性

それに比べて、電子タバコの瓶に入っていた綿にはほとんど変化がなく、水蒸気の付着と、リキッドの着色料がわずかに付着していただけだった。

PHE の担当教授ジョンニュートン氏は、この実験は視覚的に喫煙と電子タバコの影響の違いを明確に示したと述べた。

研究によると、低いながらもリスクはあるが、電子タバコは喫煙より、少なくとも95%有害ではないと推定されている。

「電子タバコへの切り替えが、禁煙の第一歩になりえることを研究や実験で証明できても、正しい情報が周知されず、誤った情報により電子タバコの安全性に不安を感じている喫煙者は多いだろう。電子タバコに切り替えることは喫煙よりもはるかに害が少ないことを伝え、喫煙者を安心させる必要があり、この実験は紙タバコによって引き起こされる甚大な害と比べて電子タバコのリスクがいかに低いかを強調している。電子タバコやニコチンパッチ、ニコチンガムなどの禁煙補助品を使いながら、より多くの喫煙者を禁煙成功へ導く必要がある。禁煙をしようとしている方は、無料のオンライン禁煙プランを利用して、自分に合ったサポートを見つけることができる。」

ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの健康心理学で禁煙学の第一人者であり、准教授でもあるシャハブ博士は、次のように述べている。

「電子タバコは喫煙と同様に有害であるという誤った情報や思い込みのせいで、禁煙成功の最初の一歩を踏み出せないでいる喫煙者が何千人もいるだろう。この実験が、電子タバコに切り替えることで回避できる喫煙ダメージがどの程度なのか、視覚的に人々へ実例できると期待している。電子タバコは喫煙よりも有害性ははるかに少なく、長期的に電子タバコを使用することは、ニコチンパッチやガムのようなライセンスニコチン製品を使用するのと同様に、比較的安全であることが他の機関でも立証されており、パッチやガム、電子タバコなどのニコチンの代替品等を使用することで、禁煙に成功する可能性を高めることができる。」

電子タバコの有害性についての研究結果

喫煙は、がんや心臓病など50以上の深刻な健康状態に陥るリスクを高め、脳卒中で死亡するリスクを倍増させる。

イギリス国民610万人の喫煙者のうち、10人に6人が禁煙を希望しているが、多くは意志の力だけで禁煙に挑戦しようとしている。また、急に禁煙を始めて案の定何度も失敗を繰り返す人もいまだにいる。

最も成功率が高い試みは、効果的な禁煙支援方法を組み合わせたもので、最近の研究では、電子タバコの助けを借りて禁煙した喫煙者は、再び喫煙を始める可能性が低いことが示唆された。

PHEのPersonal Quit Planでは、喫煙者が喫煙量や以前に利用した禁煙サポートを考慮して、禁煙を助けるための適切なサポートを提案する、迅速で無料の使いやすいデジタルツールである。

紙タバコ・加熱式タバコ・電子タバコの1ヶ月あたりのコスト比較

NHSのGPレナード博士は「私がこの実験に参加したいと思ったのは、喫煙が人々の健康に与える壊滅的な影響を毎日目の当たりにしているからであるが、タバコを吸うと体内で何が起こっているかを実際に人々に見せる機会は今までほとんどなかったからである。

私は定期的に患者に禁煙のアドバイスをしているが、電子タバコを勧めるとき、その安全性をよく誤解されていることに驚かされる。

この実験結果から明らかなのは、タバコを吸うたびにタールが体内に入り込み、血液中に毒を撒き散らすということである。

電子タバコは喫煙よりもはるかに低リスクであり、私は本当にこの実験が喫煙成功の手助けになることを願っている。何歳になっても、やめるには遅すぎることはない。」と述べた。

スティーブ・ブライン公衆衛生大臣は「政府の厳格な指導により、喫煙率は過去最低にまで低下したが、喫煙が私たちの健康をむしばむことに変わりはない。イギリスで最も人気のある禁煙方法である電子タバコは、喫煙よりもはるかにリスクが低いことは明らかであり、地域の禁煙サービスと組み合わせれば、成功率はトップクラスである。」と締めくくった。

PHEによると、禁煙したい人はインターネットで「Smokefree」と検索して、2022年は自分に合った最良の方法を見つけるべきとのこと。

出典: https://www.independent.co.uk/news/health/vaping-quit-smoking-cigarettes-health-nhs-lung-damage-cancer-tobacco-a8701506.html

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